フリーランスと会社員には様々な違いがあります。
フリーランスは自由と高収入の可能性と引き換えに、相応のリスクを背負うことになります。
一方で会社員は、会社の命令に従って働く以上、自由はそこまでありませんが、その代わりに法律などによって保護されており、また給料も安定しています。
この安定こそが、会社員全般に共通するメリットであると言えるでしょう。

その象徴が、フリーランスと会社員の加入する保険の違いです。
まず、日本には国民皆保険の制度があるため、日本国民全員が何かしらの健康保険に加入する必要があります。
フリーランスは国民健康保険に加入し、会社員は社会保険に加入することになるのですが、基本的に会社員の加入する保険の方が、補償内容が手厚くなっています。
それは健康保険だけでなく、年金保険についても同様です。
フリーランスが加入する国民年金と会社員が加入する厚生年金を比較すると、厚生年金の方が老後の受給額が高額になります。

これらの違いは補償内容にありますが、しかしそれ以上に大きな違いのある保険があります。
それが労働保険です。
労働保険はそもそも、雇用契約を結んだ労働者の万が一に備えるための保険であり、労働契約外にあるフリーランスは加入することが不可能です。
そして労働保険には、労働中に起こった労働災害に対する補償、万が一失業してしまった際の支援金や就業支援などの補償が含まれていますが、フリーランスはそれらが完全自己責任になります。
独立を検討している方は、保険の内容にくれぐれもお気を付けください。